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スポーツによる首の痛みと神経の損傷について バーナー症候群

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バーナー症候群

バーナー症候群とはアメリカンフットボールやラグビーを代表とするコンタクトスポーツや格闘技などで頭部や肩に強い衝撃を受けた際に、首から腕にかけて激しい痛みが発生するスポーツ外傷です。このバーナー症候群の特徴は焼けつくような痛みや刺すような痛みです。我々の間では、このような痛みを burning pain や stinger pain 日本語では放散痛と呼んでいます。私自身この外傷を経験したわけではないですが、アメリカンフットボール部のトレーナーもしていたのでわかりますが、このバーナー症候群になった選手の顔は悶絶の表情を浮かべます…ですが通常、症状はすぐに回復に向かいます。しかし、外傷を何度も繰り返すと、永続的な神経の障害を残すことがあり注意が必要です。
データではアメリカンフットボールの競技者20%~60%がこのバーナー症候群を経験すると言われています。特にディフェンスの選手に多いです。
バーナー症候群の発生メカニズムとして大きく3つに分けることができます。腕神経叢の牽引損傷(腕神経叢とは首~肩にかけて伸びている神経の束です)、頸椎椎間孔での神経根の圧迫、腕神経叢への直接衝撃です。
それぞれ詳しく見ていきましょう!!

ストレッチ損傷

この図は左肩からタックルをした、またはタックルを受けた場合です。頭が右に押され頚椎が右側屈強制(右耳が右肩に近づく)され、左肩は下方に押されることにより腕神経叢(首から肩にかけて伸びている神経の束)が引っ張られて神経を損傷します。

人と人がぶつかって起こる比較的軽い牽引損傷は初めに記載した通り短時間で症状はなくなります。

一方で同じような損傷機序でもオートバイの事故などで身体が投げ出され、地面に着地する際にヘルメットと肩の間隔が著しく押し広げられて、腕神経叢に強大な牽引力が生じる場合があります。この時、神経根(首からでている神経の根っこ。つまり神経の大事なところ)が脊髄から引き抜かれることがあります。

これを【引き抜き損傷】と呼びます。バーナー症候群でこの引き抜き損傷は最も重篤な末梢神経(神経の根っこからの部分はすべて末梢神経と名前がついている。ややこしい!!)障害とされ、引き抜かれた神経は一生再生することはありません。

その為、永続的に引き抜けれた側の腕を麻痺を残すことになります。


バーナー症候群の神経根圧迫損傷

神経根圧迫損傷

この図も左肩を例に説明します。
ストレッチ損傷とは逆の機序で発生します。今度は左耳が左肩に近づきすぎることで神経根を圧迫します。(ストレッチ損傷は根っこの引き抜きでしたがこの場合は根っこがグシャッとつぶされるようなイメージです)

アメリカンフットボールやラグビーの場合タックルを右耳のあたりで受けてしまった際に発症することが多いです。症状としては左肩から下にビリビリとした痛みを感じます。このような症状が出現する背景には、元々のその人が持っていた要因が関係しています。

例えば、頚椎ヘルニアを持っているだとか、椎間板の膨隆(椎間板とは脊椎の骨と骨の間にあるクッション材)があるとか衝撃を受ける前から何らかの原因を持っていることが推測されます。同様の症状が繰り返し発生場合にMRIなどの精査が必要となります。


バーナー症候群の腕神経叢の直接圧迫

腕神経叢の直接圧迫

直接圧迫はシンプルです。3つ目もアメリカンフットボールに例えるのですが、ショルダーパッドが腕神経叢部を圧迫することにより肩から腕にかけて痛みは発症します。


整骨院 sports college では1つ目に紹介した【ストレッチ損傷】に対応したぶつかり方と体幹強化とを図っていきます。特に股関節と腹横筋(一番下についている腹筋)の使い方が最も大事だと考えています。もちろん、他にも肩甲胸郭関節や頚部周囲の筋力訓練は必要だと思います。しかし、タックル衝突時に股関節に回旋(捻じり)が入ってしまうとストレッチ損傷のリスクが高くなります。必要な知識と適切な実践をして怪我に強い選手になりましょう。整骨院 sports college はそんな選手を応援します。

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℡0994-38-2023

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